【美容師解説】クセ毛になる7つの原因と6つの対処方法

「髪の毛ってなんでクセ毛になるの?」

「クセ毛の良い対処方法を教えて!」

本記事では、そういったお悩みにお答えしていきます!

くせ毛でお悩みの方は、かなーーーーり多いです。

それもそのはず。

日本人の実に70%が直毛以外のクセ毛と言われています。

本記事では

  • クセ毛の原因
  • クセ毛の対処方法
  • クセ毛の種類


を関西でトップスタイリストを務める私「にっしゃん」が分かり易く解説していきます。

にっしゃん
私自身もクセ毛なので、悩みはとっても分かります。。。
オススメの解決方法も解説しますね!

関連記事>>>クセ毛の人に手放せないストレートアイロンのオススメは「水分が飛ばないリファビューテックストレートアイロンを美容師が評価」で解説しているリファのストレートアイロンが最高のパフォーマンスを発揮してくれます!!

クセ毛の7つの主な原因

クセ毛になる主な原因を7つ解説していきます。

人によっては、この中の1つしか該当しない人もいますし2つや3つと複数該当する人もいます。

どのクセに関しても、次の項目で対策方法を解説していきますので気になる人は対策方法まで読んでみて下さい!

①遺伝

一番大きな原因がこの「遺伝」と言われています。

クセ毛と直毛の遺伝子は「クセ毛」の方が優性遺伝と言われ、直毛よりも遺伝しやすいと言われています。

それがどれ程遺伝しやすいのかと言うと

両親が共にクセ毛の場合だと約90%がクセ毛の遺伝に

片方が直毛で片方がクセ毛だとすると70%~80%がクセ毛になると言われています。

それくらいクセ毛の遺伝はしやすいんですね!

因みに両親が2人とも直毛であっても、子どもがクセ毛の子供が産まれてくる事が10%~20%あります。

これは家族の中のおじいちゃんだったり、どこかにクセ毛の人がいるとそれが隔世遺伝してしまう事があるからなんです。

②毛根の歪み

毛根がゆがんでしまっている事で、そこを通って生えてくる髪の毛も曲がった形に生えてきてしまいます。

その毛根の歪みは人それぞれですし、頭の中でも部分によってゆがんでしまっている場合があります。

例えば、他の場所はそんなに気にならないけど襟足だけクセがが気になるなど、どこか1か所にクセが強く出るケースもあります。

③毛穴に汚れが詰まる

毛穴に汚れが詰まる事で新しく生えてきた髪の毛が出口で押しつぶされて、クセ毛になるケースもあります。

汚れとは主に、シリコンであったり頭皮から分泌された皮脂汚れなどが毛穴に詰まり易いです。

普段から脂っこい食事をたくさん食べるという人は、皮脂が分泌されやすいため注意しましょう!

④毛髪内部の偏り

髪の毛の内部構造は、髪の毛を輪切りにするとのり巻き状の3層構造になっています。

外側から順番に、表面ののりが「キューティクル」中のご飯が髪の毛の主な成分「たんぱく質など(コルテックス)」中心の具材が「髪の毛の芯(メデュラ)」にあたります。

このご飯の部分、髪の毛で言うたんぱく質の部分が髪の毛の約85~95%を占める主成分となっており、このたんぱく質が「柔らかいたんぱく質」と「硬いたんぱく質」で出来ています。

この「柔らかいたんぱく質」と「硬いたんぱく質」が均等に髪の内部にあると真っすぐになるのですが、どこかに硬い所が固まってどこかに柔らかい所があるといった状態になると髪の毛はうねってしまいます。

この毛髪内部のの方よりは生まれつきなものなので、均等に戻すという事は難しくなってきます。

⑤ストレスや生活習慣の乱れ

ストレスが過剰にかかってしまったり、生活習慣が乱れてしまうと髪の毛に本来行くはずの栄養分が行き渡らなくなり髪の毛が縮れてしまったり、ボコボコとした凹凸ができてしまったりします。

過剰なストレスが掛かってしまう原因として

  • 過度なダイエット
  • 仕事でのストレス
  • 新生活などで生活環境が変わる

などが挙げられます。

また夜更かしや暴飲暴食、脂っこい食事を多く好んで食べる人も皮脂が分泌され毛穴が詰まりクセ毛が酷くなる可能性もあるので注意が必要です。

⑥ホルモンバランスの変化

ホルモンバランスの変化で髪質が変化する事があります。

女性だと

  • 思春期の頃
  • 妊娠出産の頃

男性だと

  • 思春期の頃

このタイミングが男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れて、髪質が変化しやすいとされています。

クセ毛だけでなく「太くなった」「細くなった」といった太さの変化もあります。

関連記事>>>よく聞く噂で坊主にしたら髪質が変わった!というのは実はこの思春期が関係しています。詳しくは「坊主にすると髪質が変わる、太くなる?それは嘘です!」で解説しています。

⑦加齢

加齢により、髪の毛の根元に栄養を送る為の毛細血管が少しずつ外れてしまいます。

そうなると髪の毛の栄養分が足りなくなり、髪の毛が細くなる為クセ毛が出てきたりします。

さらに、栄養分が足りなくなると髪の毛1本1本がちりちりとした縮れ方をしたクセ毛が出てきます。

これらは「エイジング毛」と呼ばれる髪の毛で、加齢によって栄養分が足りなくなってしまった髪の毛に出るクセ毛です。

クセ毛の対策方法

ここからは、そんなクセ毛の対策方法をご紹介いたします。

縮毛矯正をあてる

縮毛矯正をあてると半永久的にクセ毛を伸ばす事が出来ます。

半永久的にクセが真っすぐ伸びるのは、1度あてた部分だけでまた根元の髪の毛が伸びてくるとクセの部分が出てきます。

なので真っすぐなストレートを維持しようと思うと、定期的に縮毛矯正をあてるようにしましょう。

ただしデメリットとして

  • 時間が掛かる(カット無しで約2時間半ほど)
  • 値段が掛かる(15,000円~16,000円ほど)
  • 真っすぐなり過ぎる(これはその人の好みになります)

といったデメリットがあります。

それでも定期的にあてなければ髪の毛のクセが収まらないくらいクセ毛が強い人もいます。

こういったデメリットが苦ではないという人は、縮毛矯正が向いているでしょう。

関連記事>>>「縮毛矯正に掛かる時間はどれくらい?傷ませないための11の工程

ストレートパーマをする

縮毛矯正ほどではないけど、今のクセが少し真っすぐなればいいな!という人は普通のストレートパーマをしてみましょう。

縮毛矯正程は真っすぐにならないので、良くも悪くも少しクセは残ります。

クセが強い人には少し物足りなく感じてしまう事もあるでしょう。

そして値段は大体縮毛矯正の3分の1前後なので、少し安くであてる事が出来ます。

ただ私のストレートパーマのオススメは「チューニング」です。

一応ストレートパーマの分類なのですが、すごく優しいストレートパーマというイメージで割とクセも伸びてくれるのと値段が3000円前後で時間もカラーと一緒なら+30分程でいけるという点!

料金が気になる人にも忙しい人にも、クセ毛で悩んでるなら1度試してみて欲しいメニューです!

>>>詳しいチューニングの解説記事は「【梅雨対策】クセ毛が伸びると最近話題の「ヘアチューニング」は効果がない!?」で解説しています。

ストレートアイロンを使う

手軽に好きな時だけクセを伸ばしたいなら、ストレートアイロン(ヘアアイロン)を使ってみましょう。

自分で好きな所のクセを伸ばす事ができるので、前髪だけ襟足だけなど自分の気になる部分を好きに伸ばす事が出来ます。

ただこれもデメリットがあり、濡れると元に戻ります。

なのでどんなんにしっかりとクセを伸ばしていたとしても、汗をかいたり雨に濡れたりすると一瞬でダメになってしまいます。

更に温度が自分で選べるのですが、高温で毎日するとかなり傷んでしまうので注意が必要です!

>>>ストレートアイロンの最適な温度設定は「【ヘアアイロンの最適温度】傷ませるとクセ毛が収まらなくなる?」で解説しています。

最近ではストレートアイロンもかなり良くなってきて、髪の毛がかなり傷みにくいものも出てきています。

そんなオススメのストレートアイロンは「水分が飛ばないリファビューテックストレートアイロンを美容師が評価」をご覧ください!

頭皮ケアをする

頭皮ケアをする事でクセ毛になり得る頭皮の要因を解決します。

頭皮ケアをする目的はこの2点

  • 頭皮の汚れの洗浄
  • 頭皮の血行促進

頭皮ケアをする事で、クセ毛になり易い土台(頭皮)を良くしようという事。

これを改善する具体的な頭皮ケアの方法は…

主な頭皮ケアの方法
  • ヘッドスパをする
  • 自分で頭皮マッサージをする
  • 頭皮ケア用のシャンプートリートメントを使う
  • 頭皮の化粧水を使う

頭皮に原因がある場合、これらの方法を試す事で髪の毛に栄養分が行き渡り易くなり髪の毛が丈夫になる為クセが出にくくなります。

正しいシャンプーのやり方>>>「【抜け毛・薄毛予防】美容師が教える正しいシャンプーのやり方5step

頭皮の事を徹底的に考えて作られた頭皮用シャンプー【haru】>>>「天然美容液シャンプー


ヘアケアを見直す

いつも使っているシャンプーが洗浄力の高ものだとすると、クセが強くなる可能性が大です。

なぜかというと、洗浄力が強いと頭皮の必要な油分や水分まで落としてしまいます。

すると頭皮が乾燥するようになり、頭皮が乾燥すると毛穴が広がってしまいます。

そうなると皮脂などの老廃物がその広がった毛穴に入り込んでしまう為に、毛穴が詰まってクセ毛が強くなってしまいます。

今使っているシャンプーの洗浄力が高いのか?というのは、2番目に表記されている成分表記を確認すればすぐに分かります。

成分表記の初めは必ず一番多く含まれる「水」が来るはずです。

その次に、高級アルコール系である

  • ラウレス硫酸
  • スルホコハク酸ラウリル

等が含まれている場合は洗浄力の高いシャンプーといえます。

※基本的に市販のドラッグストアなどに販売されているようなシャンプー類は、この高級アルコール系のシャンプーです。

オススメのシャンプーの選び方は、アミノ酸系のシャンプーを選ぶようにしましょう。

アミノ酸系のシャンプーは洗浄力が優しく、髪の毛や頭皮が乾燥してしまうのを防いでくれます。

アミノ酸系のシャンプーには成分表を見ると、以下の成分が入っています。

アミノ酸系シャンプーの成分
  • ラウロイルグルタミン酸Na
  • ラウロイルグルタミンTEA
  • ラウロイルグルタミン2Na
  • ラウロイルメチルアラニンTEA
  • ラウロイルメチルアラニンNa
  • ココイルメチルアラニンNa
  • ココイルメチルアラニンTEA
  • ラウロイルメチルタウリンNa
  • ラウロイルメチルタウリンK
  • ラウロイルサルコシンNa
  • ココイルサルコシンK
  • ココイルサルコシンTEA

関連記事>>>ヘアケアでクセ毛の髪の毛の乾かし方については「【手順解説】クセ毛の仕上り別乾かし方とやってはダメな3つのNG行動」で解説しています。

生活習慣の見直し

すぐにできるクセ毛の対策として、まずは自分の生活習慣を見直してみましょう。

生活習慣見直しチェック項目
  • しっかりとした睡眠
  • 暴飲暴食を避ける
  • 脂っこい食事ばかりを摂らない
  • 過度なダイエットをしない
  • 自分なりのストレス発散方法を見つけておく


上記の事を気を付けるだけで、頭皮からの皮脂の過剰な分泌を抑えて自律神経を整えるため、毛細血管が細くならずに髪の毛にしっかりと栄養分を届けてくれます。

結果、髪の毛がしっかりとしてクセ毛になりにくくなります。

5種類のクセ毛を解説

クセ毛には直毛もクセ毛と含めると「5種類」のクセ毛の種類があります。

クセ毛の種類
  1. 直毛

  2. 波状毛

  3. 捻転毛

  4. 連珠毛

  5. 縮毛

直毛

変な曲がりや太さの細い太いがない、真っすぐな髪の毛です。

クセがないとも言えますが、今回は一応1つのクセという事で解説しています。

波状毛

大きく波打つクセ毛。

基本的には緩いクセ毛の方に多いです。

捻転毛

波状毛を強くしたようなクセ毛。

コイル状に捻じれるようなクセ毛で、濡れてもクルクルとしたクセが分かる。

連珠毛

数珠のような球が連なるように髪の毛の表面がボコボコと太さが違う。

指で挟んで滑らすとよくわかる。

縮毛

クセ毛の中で一番強いクセ毛。

髪の毛1本1本が縮れるようなクセ毛。

まとめ

この記事のまとめ
  • クセ毛になる7つの原因
    ①遺伝
    ②毛根の歪み
    ③毛穴に汚れが詰まる
    ④毛髪内部の偏り
    ⑤ストレスや生活習慣の乱れ
    ⑥ホルモンバランスの変化
    ⑦加齢
  • クセ毛の対処方法
    →縮毛矯正をあてる
    →ストレートパーマをする
    →ストレートアイロンを使う
    →頭皮ケアをする
    →ヘアケアを見直す
    →生活習慣の見直し
  • 5つのクセ毛の種類
    →直毛
    →波状毛
    →捻転毛
    →連珠毛
    →縮毛

クセ毛の原因には、「毛髪自身に原因がある場合」「毛根や頭皮に原因がある場合」

この2つが関係してクセ毛になります。

そしてそのクセ毛を改善、対策しようと思うと縮毛矯正やストレートアイロンを使って物理的に真っすぐしてあげる方法と、頭皮ケアや髪質のケアをしてクセ毛を和らげてあげるパターンの2種類です。

もちろん、どっちもやっても問題ありません。

ただし縮毛矯正やストレートアイロンを使う場合は、必ず髪の毛のダメージが出てしまいます。

なのでやり過ぎには注意してサラサラなストレートヘアを楽しんで下さいね!

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