fa-user「美容室でカラーをしたけど、思っていたカラーが担当者に伝わっていなくて暗くなってしまった。」
fa-user「家でセルフで染めたけど、選ぶ色が悪かったのか暗くなってしまった。」
担当の美容師さんにも言いづらい。自分でしたなら泣き寝入りしかないの?
そんなお悩みを本記事で解決いたします!
是非最後まで読んでみて下さい!
- カラーが暗くなってしまったときの自宅で出来る対処方法
- そもそものカラーが暗くなりすぎてしまう仕組みと考えられる原因
入り過ぎた染料を落とす方法
早速ですが、早く知りたい「入り過ぎてしまったカラー剤を落とす方法」を解説していきます。
ただし、カラーを持たせる方法とは真逆な事をやっていくため、髪の毛には当然負担となりダメージが出ますので注意してください。
洗浄力の高いシャンプーを使用する。
洗浄力の高い市販のシャンプー剤を使う事により、髪の毛に入り過ぎてしまったカラーを落とします。
市販のシャンプーと言うのは基本的に洗浄力が高めなので、普段スーパーで目にするもので十分です。
市販のシャンプーは大半が石油系のシャンプーとなっており、アルカリ性です。
髪の毛はアルカリに傾くとキューティクルが開くようになっているので、アルカリ性のシャンプーで洗う事で髪の毛の中のカラー剤を洗い流してくれます。
シャンプーを複数回行う。
シャンプーを複数回行う事により、カラーを落としていきます。
カラーが暗く入りすぎた場合、5回位までは色がついたシャンプーの泡がどんどんと出てきます。
これが色が抜けていっている目安になります。
ただし色が出なくなっても微量には抜けていっているため、これを毎日続けると比較的早く色を抜くことが出来ます。
>>>シャンプーによるヘアカラーへの影響は「染めた日にシャンプーをしてもいい?洗う時に気を付ける6つのコト」で詳しく解説しています。
少し熱めのお湯で洗う。
39℃以上の水温になると、髪の毛は傷んでいきます。
そして髪の毛が傷む事で髪の毛の表面のキューティクルが剥がれ落ちて、内部に入り込んだカラー剤が流れ出ていきます。
ただし温度の設定を熱くし過ぎて、地肌を火傷しない様に注意しましょう。
ストレートアイロンやコテを使う。
ストレートアイロンやコテを毎日使う事で、髪の毛に熱ダメージを与える事が出来ます。
そうする事で、内部のカラーの流出を手助けしてくれます。
温度設定は普段髪の毛には悪いとされている、160℃以上で使用するようにすると、かなり色落ちが早くなります。
ヘアスプレーを使う。
ヘアスプレーの中には、アルコール成分が含まれています。
アルコールは水分よりも蒸発しやすい性質を持つため、髪の毛に吹きかけるとその瞬間から髪の毛の水分を奪い乾燥しやすい状態になり、髪の毛が傷みやすくキューティクルが剥がれやすくなります。
紫外線にあたる。
カラーの色素は紫外線によっても分解されます。
特にアッシュ系のカラーやカーキ系の寒色系のカラーは、紫外線分解されやすい色とされており紫外線にあたる時間が長ければ長いほど色落ちしやすくなります。
ただし太陽光にあたる場合、お肌にも負荷がかかってしまうのでお肌は日焼け止めを塗るなどの対策が必要です。
>>>紫外線がヘアカラーに及ぼす影響については「日焼けすると紫外線でヘアカラーは色落ちする?美容師厳選3つの方法」で詳しく解説しています。
髪の毛を洗ってすぐに乾かさない。
髪の毛はキューティクルという鱗に覆われており、カラーはその隙間から内部に入って色を発色しています。
そして髪の毛が濡れると、髪の毛は水分を吸って膨張して普段は閉まっているキューティクルをパッと開きます。
乾かさずに濡れたまま放置すると、このキューティクルが開いたまま置く事になるので内部のカラーの成分がダダ洩れになります。
お風呂上りに濡れた状態で、髪の毛の毛先をタオルなどでくるんでおくといいでしょう!
市販のカラー剤(ブリーチ)を使う。※ショートヘアにオススメ
一番即効性はありますが、リスクもかなり高くなります。
ブリーチには、髪の毛内部のメラニン色素や入り込んだカラーの色素を分解してくれる効果があります。
ただし塗った瞬間から反応し始めてしまう為に、時間との勝負になります。
ロングの人の場合この塗布にかなり時間が掛かってしまい、初めに塗ったところと最後にぬった所にかなり差が出てしまうのであまりお勧めできません。
お勧めはショート~ミディアムの髪形の人です!
塗布する時の順序とポイントは、以下にまとめておきます!
- 根元は体温がある為、根元3㎝にはつかない様に意識しながら、毛先から塗布していきます。
※この時、根元についてしまうと、根元が明るい逆プリン状態になるので注意。 - 毛先に全てついたら、3~5分程毛先にムラが出ない様に揉みこんでいきます。
※少しだけ色を抜きたい時は、この時間を短くすると◎ - 根元にも頭皮全体を指の腹でシャンプーするような感じで、毛先に付いた薬剤を揉みこんでいきます。
※ここでもムラにならない様に常に触っておく。 - 2~3分程で流します。
※ここで時間を置き過ぎると根元だけが金髪になります。 流して乾かしてみて、もう少し色を抜きたい場合は再度1から繰り返す。
あくまでも、少しずつ抜くイメージでやりましょう。
1回で抜け過ぎてしまうと、今度は色を入れないといけなくなるので2度手間になります。
>>>ブリーチを使用する場合、地肌にもかなりの負担が掛かります。カラーで頭皮が荒れてしまったりかさぶたができたりした場合「ヘアカラーした後に頭皮にかさぶたができた時の原因と3つの対処方法」をご参考にして下さい。
暗くなってしまった原因は?
そもそもカラーが暗くなってしまった原因は?
人によって変わってきますが、よくある原因として
- 濃いカラー剤を使ってしまった。(担当の美容師さんに伝わっていなかった。)
- 毛先が傷んでしまっていて、カラー剤を思ったより吸ってしまい、暗くなる。
- 毛先に縮毛矯正やブリーチなどを過去にしていて、そのダメージ部分がカラーを吸ってしまう。
- アッシュを入れたかったが、暗くなってしまった。
この4点が、実際にお客様を見ていてとても多い原因です。
ひとつづつ解説していきます。
濃いカラー剤を使ってしまった
濃いカラー剤を使うと当然、仕上がりも暗くなります。
家でやったけど思ったより暗くなった。美容室に行ったけど暗くなってしまった。というのはこれが原因という事が多いでしょう。
単純に薬剤の選定ミスです。
ただし美容室に限っては、こんな薬剤選定ミスがあってはいけないんですけど!^^;
>>>家でヘナカラーをしてしまって暗くなってしまったという人は「ヘナカラーの2つの落とし方。暗くなった時の対処方法」で対処方法をご紹介しています。
毛先がダメージしていてカラー剤を吸ってしまった
次に髪の毛はダメージしていると、表面に穴ぼこがたくさん空いている状態になります。
この状態でカラーの薬剤を塗布すると、その穴からどんどんとカラー剤が入っていき、結果的に暗い仕上がりになってしまいます。
特に長ければ長いほど、根元と毛先のダメージの差が出来てしまうため毛先の方が暗くなりやすい傾向にあります。
縮毛矯正やブリーチ部分が暗くなってしまう
これもダメージによるものなのですが、あえて一つ上の項目と分けたのは特にこの二つは「ダメージが酷い」からなんです。
この2つに場合普通にカラーを塗ると、根元は明るいけど毛先真っ黒なんてことはざらにあります。
アッシュを入れたかったのに暗くなった
普段一般の方が想像するアッシュとは、
「シルバー系」の様な透き通った白っぽい色を指している事が多いです。
しかし、美容師が使う薬剤でアッシュとは厳密に言うと「青色」です。
私は、美容師側がこの認知の違いをどこまで把握しているかが大切だと思います。
なのでそれを考えない美容師に「アッシュにして下さい」と注文すると、この「青色」を入れられる事になります。
青色は色の特性上、少し暗く見えます。
分かり易く言うと、同じ明るさの青と赤を横に並べると必ず青の方が暗く見えますよね?
その現象が髪の毛にも起こるんです。
染める前は、色が抜けきってしまったオレンジ色でお客様はご来店されます。
そしてアッシュを入れると、オレンジ→青になる為、暗く見えます。
これがアッシュを入れる事で、暗くなってしまう原理です。
>>>ちなみに透明感のある綺麗なアッシュにしようと思うとアッシュではなく少しカーキを混ぜる事をおすすめします。「ヘアカラーがオレンジになる時アッシュはNG?最適な色をプロが解説」
最後に、これは全て傷む方法です!
カラーの色持ちを良くしようとすると
「髪の毛を傷ませない、ケアする」事が大切になってきます。
要はカラーを落とそうとすると、これの逆をしていけば良いわけです。
つまり「髪の毛を傷ませて、いじめる」事がカラーの退色に繋がるのです。
しかし、一美容師としては髪の毛を傷めるという事は、決してオススメ出来るものではありません。
今回ご紹介した方法は、あくまでもどうしようもない時の応急処置です。
これらの方法を試してみて、少し色が抜けた、または全く変わらなかった場合は髪の毛をすぐにケアするように切り替えて下さい。
傷ませすぎると毛先切らないと、どうしようもなくなってしまいます。
また美容室でいつも染めてるという方はどれくらいの頻度が最適か知っていますか?
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