ヘナカラーの2つの落とし方|美容師が教える暗くなった時の対処方法

「ヘナカラーをしたら暗くなってしまった。何とか落とす方法はないですか?」

先日、あるお客様からこういった質問を頂きました。

結論から言います、はっきりと「これで落ちます」という方法はありません。

では泣き寝入りしかないのでしょうか?

今回はそんなヘナカラーで暗くなりすぎてしまった髪の毛の、色を落とす方法(応急処置)について解説していきます。

にっしゃん
現役美容師の「にっしゃん」です。
髪色が暗くなってしまうと、気分も落ち込んでしまいますよね…
そんな髪色で悩んでいるあなたは、是非本記事をご参考下さい!

人気記事>>>ヘアカラーの色持ちをよくする方法カラーシャンプーのレビュー「N.カラーシャンプー実はそれだけで色が入る?ブリーチ毛で試してみた

本記事を読んで分かる事
  • ヘナカラーの2つの落とし方
  • ヘナカラーで暗くなってしまう原因

ヘナカラーの落とし方

冒頭文でもお話ししたように、ヘナカラーを落とす方法はこれと言ってありません。

ただし、少し荒療治的な方法で2点解説いたします。

「どうしても」という人は、試してみて下さいね!

【短期的】キューティクルを開く(ただし傷みます)

キューティクルを開く事で、毛髪内部に浸透してしまった色味を抜けやすくします。

このキューティクルを開こうと思うと、髪の毛はカラー剤やパーマ液などを付けてアルカリ性に傾くとキューティクルが開きます。

髪の毛を強くアルカリ性に持っていってくれる薬剤と言えば、「ブリーチ」です。

ここで勘違いしないで欲しいのが、ブリーチは髪の毛のもともと持っている色であるメラニン色素を分解する薬剤であり、ヘナカラーの色味は分解できないという事です。

なので、通常のカラーだとブリーチをするとかなり明るくなりますがヘナを落とす場合、明るくはなりますが使ったヘナカラーの薬剤によって明るくなったり少ししか変わらなかったりします。

そして注意して欲しいのが、ブリーチで明るくし終るとどうしてもヘナカラーの持つ特有の「赤味」が出てしまうので、白髪の部分はオレンジ色になる事が多いです。

これは、なかなか自分では綺麗なカラーに戻す事が出来ない為にブリーチから色のお直しまで全て美容室でお願いする事をお勧めします。

ただし、この方法だと短時間で色が明るくなりますがブリーチ剤を利用するので髪の毛はボロボロになります。

美容師サイドからすると、お勧めはできません。

【長期的】毎日シャンプーを多めにする

もう1つは、毎日多めに2~3回シャンプーをする事。

髪の毛は濡れた時に水分を含んで膨張する為、キューティクルが開きます。

そしてシャンプーをする事で、多少ではありますがヘナの色素が抜けていきます。

さらにお湯を少し熱めにすると、色が更に抜けやすくなります。

ただ、お湯を熱くすると髪の毛の油分や頭皮の必要な皮脂も落とされてしまい、

髪の毛のダメージや頭皮トラブルに繋がるのでしっかりとした保湿と保護が必要になります。

>>>ヘナカラー以外でのカラーで暗くなってしまった場合にも有効で、その他の明るくする方法は「カラーが暗くなりすぎた!そんな時に自宅で戻す8つの対処方法」で解説しています。

ヘナカラーで暗くなってしまう原因

それは、インディゴというヘナカラーを使ってしまう事にあります。

前の項目でもお話ししましたが、ヘナカラーをするとかなり赤味が強いため仕上がりの見た目はオレンジ色やオレンジと茶色の混ざった、オレンジブラウンになってしまいます。

「そのオレンジ味が嫌」という声が多く、ネットなどで調べるとよく通常のヘナカラーとセットでインディゴというこちらも植物性の青味が強いカラーが売っています。

↓こんなのですね!

このインディゴの「青味」が曲者なんです。

確かにオレンジを消したいので、反対の青色で押さえるというのはあっています。

しかしこのインディゴは、かなーり濃い青で深海の様な深い青色なんです。

少し明るめの茶色にこのインディゴを乗っけると、ほぼ黒に近い茶色になってしまいます。

ヘナカラーで暗くなってしまったという人は、何を使ったか確認すると大抵の場合この「インディゴ」を使っています。

>>>このカラーの色味によって暗く見える現象を「髪色を暗く見せるための要因は?間違えるとずっと黒いままです。」で更に詳しく解説しています。

まとめ

本記事のまとめ
  • ヘナカラーを1度すると、しっかり落とす手段はありません。
  • 応急処置として
    →キューティクルを開かせる(ブリーチ)
    →シャンプーを何回もして落とす
  • どちらの方法も、髪の毛頭皮共に傷みやすくなるのでアフターケアをしっかりとする。
  • ヘナカラーで暗くなってしまう原因は、インディゴを使うから。

ヘナカラーは、1度してしまうとプロの私たちでさえ手を焼くものです。

ただしメリットもあります。

それは植物性の染料になるので、髪の毛が傷まない事なんです。

なので、ヘナカラーをするときは

  • ダメージを優先する
  • 仕上がりの色を優先する(普通のカラー推奨)

この2つを天秤にかけて、どちらをするのかという事をよく考えてするようにしましょう。

もう一度言います。

ヘナカラーはやるとなかなか落ちませんよ!!

暗くなってしまって後悔してしまった人は、是非本記事でご紹介した方法も試してみて下さいね!

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