こんな悩みを1日に1回は、必ず耳にします。
この悩みに全て共通する事は、「ボリュームが出にくい事」です。
ただ一概にボリュームが出にくいと言っても、その原因は様々で、10人いれば10人とも違います。そしてそれぞれに対する対処法が違います。毛質は遺伝による所が大きいので、うまく付き合っていく事が大切です。
本記事では、そんなお悩みを抱えるあなたに少しでも手助けになればと思いまとめてみましたので、是非最後まで読んでみて下さい。
ボリュームがでない原因とは?
髪質が軟毛(猫毛)
もともとの毛質が細くて、ペタンコになってしまう毛質の人です。
軟毛の人はコテで巻いても取れてしまいやすく、パーマ等も当たりにくい人が多いです。そして何よりキューティクルの枚数がすくない(髪の毛のバリア機能が弱い)ので、薬剤や熱のダメージを受けやすいので注意が必要です。
直毛
直毛と呼ばれるクセの無い人です。
直毛でも生え方によっては、上を向いて生えているアップ毛の人もいます。そういう人は基本的にボリュームが出過ぎてしまうので今回は、下を向いて生えている人向けの記事になります。クセが無いため、全く髪の毛が動かず「傘」の様になってしまいます。そしてパーマも当たりにくい傾向にあります。
油分・皮脂が多い
髪の毛の乾燥を防ぐために、頭皮から分泌される油分であったり皮脂が多い人です。油分や皮脂が多いと、スタイリングしても何かペタッとしてしまう。根元がふんわりし難いという特徴があります。
年齢・加齢による細毛またはエイジング毛
冒頭でお話した「昔はボリュームがあったのに。」と、悩む人はこれである可能性があります。年齢が進むにつれ、頭皮の髪の毛に栄養を運ぶ毛細血管が少しづつ細くなっていきます。そして栄養不足となった髪の毛は少しづつ痩せてきて、ボリュームが出にくくなります。髪の毛の中に1本だけ縮れた毛があるという方もこれである可能性が高いです。
ボリュームが出ない時の対策方法は?
シャンプーやトリートメントを考える。
〈対応する髪質〉
- 軟毛
- 油分や皮脂が多い
- 年齢加齢によるエイジング毛
軟毛の人やエイジング毛でペタンコになってしまうのが気になる人は、アミノ酸系のシャンプーを使いましょう。
髪の毛の主成分はたんぱく質で出来ています。そしてたんぱく質を細分化すると、数種類のアミノ酸でたんぱく質が形成されています。つまりアミノ酸系のシャンプーというと、髪の毛の成分に近いシャンプーという事ですね。
髪の毛の主成分に近いため、髪の毛にしっかりとしたハリやコシを出してくれる効果があります。そして洗浄力が優しいため、頭皮に必要な皮脂も残して洗浄できるために頭皮が乾燥しやすい人にもお勧めのシャンプーです。
ノンシリコンシャンプーを使うというのも、髪のコーティング成分(しっとりする)が入っていないのでボリュームが出やすくなります。ただ少しきしみやすくなるので、ボリュームは出たけど毛先がバサバサになりやすいです。ミディアムからロングの人が使う時には注意しましょう。
そして個人的におすすめなのが、エイジング毛が気になる方は「エイジング毛用」のシャンプートリートメントも販売されています。しっかりと足りなくなった栄養分を入れてくれるために使い続ける事でなく、なってしまったハリコシを取り戻してくれます。リンクも貼っておきますね!
油分や皮脂が多い人は、頭皮用のシャンプーを使いましょう。
頭皮用のシャンプーとは洗浄力が比較的高く、油分や皮脂が過剰に出てしまう方にお勧めのシャンプーです。油分・皮脂が多い人は、夜シャンプーしても寝ている間にまた皮脂が出てしまって朝スタイリングをする時にはペタッとしやすくなってしまうといいう人も多いです。その場合は朝にもサッと頭皮用のシャンプーで洗ってあげると、ふんわりとスタイリングがしやすくなりますよ。
エイジング毛と皮脂どちらも気になる方には、ミルボンから出ているクロナクレンジングスパシャンプースミ(炭酸シャンプー)もお勧めです。
炭酸の効果でしっかりと皮脂を浮かして落としてくれると同時に、炭酸が頭皮の血管を広げて髪の毛に栄養がいきわたり易くします。
しかし洗浄効果も高いので、3日に1度の使用がオススメです。個人的には、今使っているシャンプーと併用して使えるのも良い所ですね。こちらもリンクを張っておきますね!
関連記事>>>クロナクレンジングスパシャンプースミのレビューは「【クロナ クレンジングスパシャンプー スミ 美容師レビュー】炭の力で汚れと臭いをからめ取る」で詳しく解説しています。
洗い流さないトリートメントを変える。
〈対応する髪質〉
- 軟毛
- 直毛
- 年齢加齢によるエイジング毛
最近では毛先のダメージを気にして、しっとり系の洗い流さないトリートメントを使っている方も多いです。ただしっとり系の洗い流さないトリートメントは、油分や保湿成分が多く含まれている為にペタッとした仕上がりになってしまいます。
なので洗い流さないトリートメントも軽めのものを選ぶようにしましょう。基本的にはどのメーカーも、ミルクタイプとオイルタイプがあったらオイルタイプの方が軽くなるように作られている事が多いです。ただ中にはかなりしっとりするオイルもあるので注意してください。
そして僕のお勧めは、またミルボンの商品。エルジューダエマルジョンのこちらのタイプです。
こちらのオイルは、かなりシャバシャバな水っぽいオイルのタイプになっています。なのでしっとりペタッとする事がないです。そして根元からつけると、根元にかぎ爪のようなイメージでふんわりとさせてくれるような成分が入っています。さらにさらに、水より乾きやすい成分が髪の中の水分を一緒に飛ばしてくれるので、ドライヤー前に付けておくと髪の毛が早く乾きます。お手入れを楽にしたいなら、かなりお勧めのトリートメントになっています。
ドライヤーの仕方を工夫する
〈対応する髪質〉
- 軟毛
- 直毛
- 年齢加齢によるエイジング毛
ドライヤーの乾かし方でもかなり、ボリュームが無いのは改善されます。髪の毛は濡れている状態から乾く時と熱が冷める時に形が決まります。髪を乾かす時は、根元の乾かし方を重視します。
- まずは分け目と逆方向に髪の毛を分けて、根元に風を当てます。
- 割ほど乾いたら次は、その逆も同じように乾かします。
- これを2セット程左右に繰り返し、根元を完全に乾かします。
- 乾いたらふんわりした根元を上に引っ張りながらつまんで、10秒ほど冷めるのを待ちます。
- あとは残りの濡れている毛先を乾かします。
根元がかなり、ふんわりとしてくれると思います。キープしたい場合は根元には、ひと吹きだけスタイリングスプレーをかけておくと1日キープしてくれます。
関連記事>>>ドライヤーの選び方で重視する4つの要点を解説します。
パーマをあてる。
〈対応する髪質〉
- 軟毛
- 直毛
パーマをかけて物理的に、ふんわりさせようという事です。
ただパーマには色んな巻き方があるのと、髪質に合わせて薬剤も沢山あります。直毛の当たりにくい人でも、強めの薬剤を使用する事で少なからず当てる事は出来ます。これは髪質となりたいイメージによって変わってくるので、担当の美容師さんとしっかり相談して決めましょう。
スタイリング(コテ)でふんわりさせる。
〈対応する髪質〉
- 軟毛
- 直毛
- 年齢加齢によるエイジング毛
ドライヤーで根元をふんわりさせたけど、まだ物足りないという方はコテで巻いてみましょう。
基本的に髪がペタンコになる人は根元をふんわりさせたいと思うので、根元付近にカールが付くように巻くようにします。
ショートの人は、トップの毛先をつまんで毛先から巻くようにすると根元までカールがつきます。
ミディアムからロングの人は、ショートの人と同じように毛先から巻いてしまうと根元まで熱が伝わらず形が付きません。なので少量づつ巻きたい束を取り、根元付近に1回転コテで形を付けます。根元に形が付いたら、再度毛先から先ほど巻いた根元まで一気に巻き込んでしまいます。こうする事で根元からしっかりとカールが付きますので試してみて下さい。
血行を促進させる。
〈対応する髪質〉
全て
髪の毛の栄養分は、頭皮の血管から運ばれます。
なので当然血行が悪くなると、髪の毛が痩せて細くなりボリュームが出なくなります。対処法としては、シャンプーの時に頭皮を動かすように頭皮マッサージをすると凝り固まった血管がほぐされて栄養がいきわたり易くなります。また美容室でヘッドスパ等をしてもらうのもお勧めです。
生活習慣も血流に大きく影響してきます。食生活で言うと髪の毛の主成分である「たんぱく質」と髪にとっての有効成分である亜鉛や鉄分の取れる「ミネラル」を取るようにします。たんぱく質は主に大豆製品から、ミネラルは主に海藻類から取れます。
更に、タバコや睡眠不足なども血行が悪くなる原因です。タバコはやめて、しっかりとした睡眠をとる事を心がけましょう。
まとめ
冒頭にも書いたようにボリュームが出ないのには、3者3様の原因と対策があります。すぐに出来るような方法もありますし、髪質ごとにまとめてみましたので是非やってみて下さいね。