と、お悩みのあなた。
僕もお客様からよく聞かれます。
せっかくお金をかけて綺麗に染まったカラーがすぐに落ちてしまっては残念ですよね?
そもそも、
- ヘアカラーはどうして落ちてしまうのか?
- どうすれば色持ちが良くなるのか?
ヘアケアマイスターの称号を持つ私「にっしゃん」がまとめてみました。
>>>すでにカラーが伸び切ってしまったという人は「髪の毛のプリンを隠す10の方法/放置すると艶がなくなる!」でデメリットと対処方法を
「ホームカラーとサロンカラーを比較!?うまく使えば1.5倍料金がお得になる方法」でホームカラーとサロンカラーを交えた方法を解説しているので、是非読んでみて下さい。
カラーが染まる仕組み
まずヘアカラーはどういう仕組みで染まるのでしょうか?少し難しい話になりますので、知りたい人以外は次の項目にいってくださいね(笑)
ここでは、マニキュアとブリーチ剤は省いた一般的なヘアカラー剤について説明します。
髪の毛にヘアカラー剤をつけると、髪の毛内に有効成分である【酸化染料】と【過酸化水素】が毛内に浸透していきます。
この時に髪の毛の中でどのような事が起こっているのかというと、【過酸化水素】がまず髪の毛の色を脱色し明るくしていきます。
そしてその後その【過酸化水素】と【酸化染料】が結び付く事で、【酸化染料】が綺麗な色を発色します。
この時に【酸化染料】が酸素と結びついて少し大きくなる事で、入ってきた入口から抜けていきにくくなります。
こうする事により、ヘアカラーが綺麗に髪の毛に定着してくれるんですね!
この大きくなった【酸化染料】をいかにして抜けさせないかが、ヘアカラーを持たせる大きなポイントになります!
>>>最近はやりのグレージュやアッシュグレーなどの色落ちに関しては「グレージュの色落ち後はどうなる?色持ちを良くする方法2選」「アッシュグレーカラーの色落ちが早い|色を持たせる11の方法」で解説しています。
カラーの色持ちをよくする方法
アミノ酸系・カラーケアシャンプーを使う
お家で毎日のシャンプーに、市販のシャンプー剤を使っている人は多いと思います。
市販のシャンプーは美容室の物と比べると、値段も約4/1程度だったりかなりお手頃に買えてしまうのが特徴です。
ただこの市販のシャンプー。
非常に洗浄力が高いんです。
これは、良いように聞こえますがヘアカラーにとっては非常にデメリットです。
単純に洗浄力が高いので髪の毛の汚れと同時に、カラーの染料も落としてしまうんですね。
そしてそれを毎日使うとなると・・・。なかなか恐ろしいですよね;
そこでまず家で使うシャンプーを【アミノ酸系のシャンプー】または【カラーケアシャンプー】に変えてみて下さい。
これらのシャンプーは、洗浄力が非常に優しく作られており汚れはしっかりと取ってくれるもののカラーの色味は保ってくれるように調整されてるものが多いです。
毎日のケアだからこそ、初めから良い物を選んで使う様にしましょう!
カラーシャンプー・トリートメントを使う
シャンプーやトリートメントの中には、カラーの染料を少し混ぜた【カラーシャンプー】【カラートリートメント】というものがあります。
カラーをした後にこのシャンプー・トリートメントを使う事で、抜けていくカラーの染料を補充する事が出来ます。
>>>カラーシャンプーの実際に使ってみた実験結果は「【N.カラーシャンプー】シルバーシャンプーそれだけで色が入る?美容師が使ってみた感想」で公開中!
>>>また色が抜けて黄色くなってしまった黄味消しの紫シャンプーの解説は「ムラシャン(紫シャンプー)とシルバーシャンプーの違いは?どっちを使う?」でしています。
髪が濡れた時間を極力短くする
髪の毛は濡れていると、髪の毛一本一本が水分で膨張するためにキューティクルが開いた状態になってしまいます。
この状態が続くと、髪の毛の蓋が空いたままになっている為に水分と一緒にカラーの染料が流出してしまいます。
さらに髪の毛の栄養分も一緒に抜けて行ってしまう為にダメージにもつながり、カラーの持ちが更に悪くなってしまいます。
髪の毛を洗ったらタオルでしっかりと水分を取り、ドライヤーですぐに乾かすようにしましょう!
熱ダメージは極力少なくする
髪の毛の主成分は、たんぱく質でできています。
同じ主成分を持つ卵と同じで熱が加わる事で硬くなる性質があり、それが髪の毛だとキューティクルも硬くなって剥がれ落ちてしまい
中のカラーの染料や栄養分が流出します。
更に髪全体が固くゴワゴワしてきます。
これを防ぐために、ドライヤーは出来る限り温度の低いものを使用する。
そしてコテやストレートアイロンを毎日されるという方は、140~160度の間くらいの温度にして使用するようにすると
髪の毛の傷みがかなり抑えられるのでカラーが持ちやすくなります。
髪の毛も紫外線予防が必要
お肌に紫外線があたると老化の原因やシミの原因にもなるため、日焼け止めを使用する方も多いかと思います。
これ、髪の毛にも必要なんです!
何故かというと、紫外線により髪の毛が傷むことがカラーの染料が流出してしまいます。
更にカラーの染料の種類によっては紫外線分解されてしまうものもあります。
特に寒色系のカラー(アッシュ系カーキ系)のカラーを入れた場合には紫外線分解されやすいカラーなので気を付けるようにしましょう。
>>>詳しい紫外線によるカラーのケア方法は「日焼けすると紫外線でヘアカラーは色落ちする?美容師厳選3つの方法」で解説しています。
摩擦を減らす
意外とノーマークなのがこの摩擦によるダメージがある事です。
具体的に普段どのように摩擦が掛かるかというと、
- 乾いた髪への手グシ・クシなどを使ったブラッシング。
- ゴムでくくる。
- 寝ている間にまくらなどで擦れる。
以上が普段、よく摩擦が掛かって髪のダメージに繋がってしまう原因です。
対処法としては、髪の毛は乾いた状態(乾燥した状態)だとキューティクルなどが大変剥がれ落ちやすくなっています。
洗い流さないトリートメントを使うなどしてしっかりと保湿してあげる事が大切になってきます。
薬剤ダメージを控える
薬剤ダメージとは、主にカラーの薬剤やパーマの薬剤で傷んでしまう事をいいます。
過度にカラーの色を明るくしたり(主にブリーチなどを使ったカラー等)強すぎるパーマをあてたり、これらを頻繁に繰り返すと当然髪の毛は傷んでしまいます。
そうなるとカラーの退色がかなり進みやすくなるので、過度な施術は控えるようにしましょう。
そうする事で髪の毛への負担を抑える事が出来るので、カラーの退色も抑えられます。
同時や近い日にちですると、髪の毛の中がかなり不安でいな状態の所に更に薬剤を塗布する事になります。そうなると髪の毛がかなり傷んでしまうので注意が必要です。
>>>パーマとカラーの順番もかなり大切で「パーマとカラーの順番の正解を解説!間違うとカラーがボロボロに…」で解説しているので両方したい人は是非読んでみて下さい。
シャワー温度は低めで
よくシャワー温度は高い方がすっきりするという方がいますが、これも髪の毛が傷む原因となりカラーの色持ちが悪くなってしまいます。
【では何度くらいの温度でシャンプーすると良いのでしょうか?】
それは大体体温に近い37度から高くて40度の間で水温を設定してあげるといいでしょう。
>>>染めたその日にシャンプーをしてもいいの?と言う疑問に関しては「染めた日にシャンプーをしてもいい?洗う時に気を付ける6つのコト」でお答えしています。
まとめ
- 毛髪内部に入ったカラーの色素をいかに抜けさせないかが重要
- カラーの色持ちを良くする方法
→アミノ酸系、カラーケアシャンプーを使う
→カラーシャンプー、カラートリートメントを使う
→髪が濡れた時間を短くする
→熱ダメージを減らす
→紫外線予防をする
→摩擦を減らす
→薬剤ダメージを控える
→シャワー温度を低くする
美容室でカラーをした際にトリートメントをするというのも勿論とても有効な手段です。
それに加えて、以上にまとめた8つの方法をする。
もしくはどれか出来るものだけでも良いので、実践して頂けると綺麗なカラーが長持ちしてくれるので是非お洒落なカラーを長く楽しんでみて下さい!