提案力を上げるにはマイナスイメージを使いこなせ!
新人スタイリストA<br>
なかなかお客様に提案が通らないんです。
新人スタイリストB
どうすれば提案が通るようになるんでしょうか?

そんな事を後輩のジュニアスタイリストから、相談される事があります。
私も駆け出しのスタイリストだった頃にとても悩んだ事があります。
おそらくお客様をキレイにしたい!と思っている美容師さんであれば誰もが通る道なのではないでしょうか?

そんな時、筆者が色々悩んでお客様への提案の成功率が高かったのが

マイナスイメージをうまく利用する事!

このマイナスイメージをうまく使うコツを本記事で紹介していきます。

プラスイメージとマイナスイメージとは?

ここでは筆者が考える、【提案時】においてのプラスイメージマイナスイメージとさせて頂いております。

プラスイメージの提案方法

例えばカラーやパーマをされているお客様にトリートメントを勧める場合

ベテラン美容師A
今日はカラーをされているので一緒にトリートメントはいかがですか?トリートメントをするとサラサラになりますよ!
ベテラン美容師A
カラーやパーマの持ちが良くなりますよ!

といった様に提案する方法。他にもカラーやパーマを進める際には、

ベテラン美容師B
カラーをすると髪が軽く見えて動きがつきますよ!
ベテラン美容師B
パーマをすると朝のスタイリングが楽になりますよ!

この様にお客様に対してプラスになる未来を想像させる提案方法がプラスのイメージを使った提案方法です。

マイナスイメージの提案方法

こちらも例で挙げますと、トリートメントをお勧めする場合

ベテラン美容師A
今日カラーをしたタイミングでトリートメントをしておかないと髪の表面が傷んでキューティクルが剥がれやすくなってしまい、そのまま放っておくとカラーの色落ちの原因に繋がります。
ベテラン美容師A
パーマをしたのでそのままだと1か月後には傷んでパサパサしてしまいまとまりが無くなるので、パーマのくるんとした綺麗なカールがなくなってしまいます。

という様に提案する方法で、カラーやパーマの提案の際には

ベテラン美容師B
今日は短くしたのでカラーを明るくしないと重たく見えてしまいますよ。
ベテラン美容師B
パーマが無いと◯○さんの髪質だと肩に当たってハネてしいますよ。

という様にそれが無いとこんな悪い事が起きてしまいますよ、というのがマイナスのイメージを使った提案方法です。

どちらを使えばいいの?

結論から言うと、どちらも使えた方がいいです。

プラスイメージの提案方法でも提案した内容を受け入れてくれるお客様もいますし、もちろん悪い事ではありません。ただ悪く言うと【普通】なのです。多くの美容師さんが実践している方法です。そしてもっと広い業界で言うと多くのサービス業の方がされている方法です。

お勧めされているお客様からすると色んな所で聞いたような提案になってきます。

【あなただけの提案】という特別感が無くなってしまうんです。

そしてマイナスイメージの提案方法だと、あなたの髪の毛にはこれが必ず必要です。無いといけないものです。というお客様の危機感をくすぐります。

こうする事で万人に向けたお客様への提案方法ではなく、目の前のお客様一人に向けたパーソナルな提案になります。

このマイナスイメージを使ったパーソナルな提案をする事で、美容師の提案力をグンと上げてくれます。

ただ、先ほども書いたようにどちらも使えた方がいいです。マイナスのイメージだけだとお客様は不安になったままで空気が悪くなってしまう事もあります。そうならない様にトリートメントメニューをマイナスイメージの提案をした後には、

ベテラン美容師A
更にトリートメントをするとサラサラになりますよ。

などとプラスイメージを持って来てあげる事で、その後の楽しみも含ませたお客様にとって特別な提案になってきます。

まとめ

お客様にメニューやサービスを提案したい時は主にマイナスイメージの提案を使うよう心がけましょう!

ただこれには、そのマイナスを中和してプラスになるような解決策の引き出しも持っておかないといけません。

これを読んでいるあなた(美容師さん)がもし、いつも誰に対しても同じような提案方法でお勧めしているなと感じましたらまずそのお客様の事を見て下さい。そして生活背景やライフスタイルを知って下さい。そうする事で提案する引き出しがお客様ごとに、それぞれ違ってくるはずです。

そしてこのお客様にとって何が一番大切なのかという事を考えながらする提案はお客様の心にきっと届くはずです。

そうする事であなたはお客様に必要とされるトップスタイリストになる事も夢ではなくなってきます。

まずは筆者も常に意識している【マイナスイメージの提案方法】を実践してみて下さい。

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