
コロナウイルスが世界的に猛威を振るい、自粛でなかなか家を出られない、出るのが怖いという状況がますます強くなってきました。
「1月の後半から髪の毛を切ってない」
「12月から髪を切ってなくて切る機会を逃してしまった」
と言う人も、少なくはないです。
そんな中、美容室は国の休業要請のリストから外されています。
では美容室には行っても良いのでしょうか?安全?
そんな疑問をもつあなたに、美容室の現場の現状をお伝えできればと本記事を書きました。

関西で美容師をしている「にっしゃん」です。
美容室の現状と美容師サイドから見た「ホンネ」をしっかりとお伝えいたします。
目次
コロナは美容室は安全なの?いえ、危険です

結論から言うと、「かなり危険」です。
理由は…
コロナに危険な【密】が揃う場所
コロナの感染拡大を防ぐために
- 換気の悪い「密閉空間」
- 多数が集まる「密集場所」
- 間近で会話や発声をする「密接場面」
この3つの「密」を避けるように言われています。
よく考えて下さい。
美容室は髪の毛が飛ばないように、風がビュウビュウと通るサロンなんてありません。
よって「密閉空間」。
カットの人であれば1時間。カットカラーの人であれば2時間ずっとそばで話します。
鏡越しだと距離が遠く感じてしまうかもしれませんが、頭の「横」でです。
よって長時間の「密接場面」。
大型の美容室にもなれば、狭い美容室に10人以上のスタッフがいます。
そのスタッフが一人一人のお客様に対応しているとしたら狭い美容室内に20人の人が集まっています。
これは小さい個人店では当てはまらないですが、「密集場面」。
どうですか?
美容室は最後の密接場面を除くと、必ず2つの「密」が揃う。もしくは場合によって3つの「密」が揃う場所なんです。
ただし、美容室も勿論対策をしていないわけではありません。
どんな施策をしているのかは、次の項目でお話いたします。
美容室はどんな対策をしてるのか

現在美容室では
- 手指消毒
- スタッフの検温
- お客様の検温
- 窓がある美容室は、窓を開けて換気をよくする。
- スタッフのマスク着用
- お客様の施術中のマスク着用
- 椅子や雑誌などの身の回りの物のアルコール消毒
- 身につけるクロスのアルコール消毒
- お客様が密集しないよう、予約枠を減らす
- 密集しないようにスタッフを減らす
- 緊急事態宣言の出た地区の、2週間の休業
などの対策を行っているサロンが増えています。
これは勿論、お客様の為でありスタッフを守る施策でもあります。
美容師はどう思ってるの?

そんな様々な対策をしていますが、
絶対うつらないは無いです。
正直、お客様にはあまり来ないで欲しいです。
それは、お客様の髪の毛がどうでもいい!ってことじゃなくて、
美容師をしていると
毎月来てくれるおばあちゃん
たまに来てお洒落を楽しんで帰る大学生
小さいお子様の子育ての合間を見て来てくれる主婦さん
土日の休みに来てくれるお父さんや男の子
一緒に働くサロンのスタッフ
全てが大切な人です。
関わる人すべて、濃厚に関わります。
恋愛の相談から家庭内の旦那様の相談。育児や仕事のことまで色んなお話をします。
そういったお客様、全てが大切な人であり心配なんです。
僕達がかかってしまうと、来てくれたおばあちゃんに移してしまう可能性もあります。
若者や一緒に働くスタッフにうつしてしまい、家に帰ってその子のおばあちゃんやおじいちゃんにうつしてしまうかもしれません。
間接的に、大切な人の命を奪う事になってしまうかもしれません。
そう思えるからこそ、今は美容室に来ないで欲しいのです。
とはいえ、美容師としての使命感もある

とは言ったものの、美容師はお客様の髪の毛が困っている時に綺麗にしてあげたいという使命感も当然あります。
こんな時だからこそ、皆美容室に行けなくて伸び伸びになって困っています。
やはりそういった人がいるからこそ、全ての美容室を閉めずに営業しています。
美容師だって、そんな想いでビクビクしながらリスクを背負って仕事しています。
だって在宅で出来ないんだもの。
美容師は、人と人と直接会ってする仕事だからこそ全国の美容師さんやサロンは今回のコロナウイルスに対して
かなり敏感に「危機感」を持っています。
だからこそ危機感のない人を見ると、腹が立ちます。
「子どもがこの間、海外から帰って来たの」
「東京から実家に帰ってきてカットに来ました」
「マスクなんかしても意味ないからマスクせずに来ました」
周りのことを考えてますか?
どんな仕事も大変な状況ですが、
皆で意識を高めて進んでいかないと大変な事になります。
今が踏ん張り時ですね!
因みに、少し話がそれましたが
美容室を利用する際は
- いつもカットカラーをしている人は、カットだけにする
- シャンプー回数を減らしてもらう
- あまり喋らない
という様に工夫する事で、感染のリスクを減らせます!
絶対に美容室に行くなというわけではないけど、極力減らす事が大切。
頑張ろうニッポン!